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妻夫木聡の映画「69-シックスティナイン-」

妻夫木聡の映画「69-シックスティナイン-」

世の中の女性、少女にその美貌から人気を欲しいがままに獲得していた妻夫木聡くん。しかし妻夫木くん自身はそう言う傾向に少々戸惑っていたみたいです。

当時のワイドショーの密着取材でどちらかというと妻夫木くんは発言少なめの控えめな姿勢で、全身白い服の衣装を着た妻夫木くんにレポーターさんが「まるで白馬の王子ですね!」という声掛けにも、「いえいえ、僕はこういうのあんまり似合わないんです・・・。」と即座に否定していたのはなんて謙虚なんだろうという印象しか与えていなかったように思います。

しかし、妻夫木くんんはそのまま本当の自分を捨ててしまう事をしなかったのです。世の中の女性、少女があまり共感しがたい映画「69-シックスティナイン-」に彼は出演しました。

この作品は、かの宮藤官九郎が脚本。どちらかというと若者のぶっ飛んだり、若者の理論みたいな全国民に受け入れてもらえるとも限らないような彼の脚本。それに国民的アイドルに達しようとしていた妻夫木くんが主役を務めました。

試写会に突然現れた妻夫木くんはマントを風になびかせて客席最後尾からステージまでやんちゃにつっ走りました。この映画で「人生楽しんだもん勝ちばい。」とう妻夫木くんのセリフ、多分妻夫木くん自身に響いたのでしょう。

「自分もそう思いながら、仕事しています。」と言いました。「最高なバカな作品です。(笑)」とも言います。これはむしろ妻夫木くんがこの作品を無防備に受け入れた証拠なのではないかと思います。