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妻夫木聡の映画「どろろ」

妻夫木聡の映画「どろろ」

あの日本が誇るべき天才マンガ家・手塚治虫のマンガを高い技術のCGを駆使して映画化されたのが「どろろ」です。

この作品は妻夫木くん演じます、百鬼丸が生まれたばかりの時に魔物との契約を交わした父の代償に、その肉体の48カ所を魔物に奪われ、その散らばった肉体を取り戻しに行くというストーリー。

一番最初の妻夫木くんの登場シーンはかつて戦の行われた荒野をマントをはおい、鼻のところまでフードをかぶって一人黙々と歩いてやってきます。

妻夫木くんの顔が早くみたい!という気持ちもありますが、その辛うじて見える口元だけでももう美男子であります。

柴咲コウちゃんが演じますどろろに出会い、共に旅をすることになるのですが、特に映画の前半の妻夫木くんは恐いです。

自分の偽物の目玉をぽろっと取って「俺は何に見える?」とコウちゃんにジワジワと迫りながら聞くシーンはすっかり、百鬼丸にしか見えません。妻夫木くんだという事を忘れてしまいます。

そういったホラー的怖さとまた、百鬼丸が抱える心の闇、孤独みたいなもので出来た分厚い見えない壁を特に多くのセリフがあるわけではないのに立ち姿、風貌などで表現してしまいます。

妻夫木くんの演技に引き込まれてしまう一作です。